2025年2月23日「最も偉大な戒め」加山献牧師

「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」 これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。「隣人を自分のように愛しなさい。」 (マタイ22:37~39)

 

【2つの戒め=3つの愛】

主イエスは全身全霊で神を愛すること、そして自分のように隣人を愛することを大切な戒めとして教えられました。2つの戒めの中には3つの愛が含まれています。それは神さまへの愛、隣人への愛、そして自分自身への愛です。

第一の愛は神さまを愛することです。私たちに向かい合ってくださる神さまは、私たちを愛し、私たちをかたち造り、私たちの人生を導いてくださる主である神さまです。この方に全身全霊をもって感謝し、祈り、賛美し、礼拝をささげ、御教えに従うことによって私たちは神さまを愛することができます。

第二に、私たちは隣人を愛しなさいと命じられています。隣人とは誰でしょうか?旧約の時代は同胞の仲間を指して“隣人”という言葉が用いられていました。しかし新約の時代に入り、主イエスは出会いが与えられるすべての人が私たちの隣人であると語り直されました。その御教えはマタイ福音書の「山上の垂訓」やルカ福音書の「善きサマリヤ人のたとえ」に語られています。

第三に、自分を愛するように、と語られています。隣人を愛するためには自分自身を正しく愛する必要がある、と言えるでしょう。私たちは健全な意味で自分を愛することが許されています。神さまがこよなく愛しておられる私たち一人一人です。神さまのまなざしを通して自分自身を見つめてみましょう。

 

【2つの戒め=1つの生き方】

他方、この2つの戒めは1つの生き方に繋がっています。神さまを愛することは隣人を愛することであり、隣人を愛することは即神さまを愛することです。主イエスはひとりひとりの信仰者に矛盾のない生き方を求めておられるのです。