2024年11月17日「何をしてほしいのか」加山献牧師

 一行がエリコの町を出ると、大勢の群衆がイエスに従った。 そのとき、二人の盲人が道端に座っていたが、イエスがお通りと聞いて、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫んだ。 群衆は叱りつけて黙らせようとしたが、二人はますます、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫んだ。

 イエスは立ち止まり、二人を呼んで、「何をしてほしいのか」と言われた。二人は、「主よ、目を開けていただきたいのです」と言った。イエスが深く憐れんで、その目に触れられると、盲人たちはすぐ見えるようになり、イエスに従った。」

 (マタイ20:29~34)

 

【二人の盲人の信仰】

当時、エリコの街の門には体の不自由な人々が多く集まることで知られていました。盲目の人は働くことができなかったので、人通りの多い城門や市場で物乞いをするほかなかったのです。

二人の盲人はかねてからイエスさまの噂を聞いていました。行くところ行くところで素晴らしい癒しの業をおこなっているナザレのイエスというお方がおられる。そのイエスさまが今、目の前を通っていたのです。彼らはこのチャンスを逃しませんでした。

 

【イエスさまの応答】

群衆は彼らを”叱りつけて黙らせようとした”とあります。この時代、目の見えない人や体の不自由な人は健常者よりも身分が低いとされていたからです。しかしイエスさまは、1)立ち止まり、2)彼らを呼び、3)「何をしてほしいのか」と問いかけられ、4)深く憐れみ、5)その目に触れて癒されました。

イエスさまは、二人の盲人を価値ある存在として認め、しっかりと向き合ってくださったのです。そして主イエスは今も生きておられ、深い愛に基づいた行動と語りかけをもって私たちにも向き合ってくださるお方です。