2024年1月28日「あなたがたにできないことは何もない」加山献牧師

 「はっきり言っておく。もし、からし種一粒ほどの信仰があれば、この山に向かって、『ここから、あそこに移れ』と命じても、そのとおりになる。あなたがたにできないことは何もない。」                        (マタイによる福音書17章20節)

 

ここでイエスさまは信じることの大切さを教えられました。世界の歴史は信じるものたちによって造られてきたといえるでしょう。ひとつのお話を紹介したいと思います。

1969年8月、ニール・アームストロング船長他2名をのせたアポロ11号が人類で初めて月に降り立ち成功を収めました。その翌年、1970年4月にはアポロ13号がフロリダのケネディー宇宙センターから打ち上げられました。乗組員は船長のジム・ラベル42歳、月着陸船パイロットのフレッド・ヘイズ36歳、司令船パイロットのジャック・スワイガード38歳の3人で全員熱心なクリスチャンでした。

アポロ13号が打ち上げられてから55時間後、地球から33万キロの彼方まで達した時、酸素タンクが爆発して大半の酸素が失われてしまいました。この酸素は乗組員の呼吸に使用されると共に、燃料電池で水素と反応させることにより水と電気を作り出していたので、酸素の消失は宇宙船の機能停止と3人の乗組員の死を意味する重大事故でした。

次第にことの重大さが明らかになってくると、ニクソン大統領は3人の乗組員の家族に対するお悔やみと慰めの文書を用意しました。一方で、3人の宇宙飛行士は決して諦めませんでした。3人の中で一番若かったフレッド・ヘイズは後の記者会見で「私はこの事故に遭遇した時、第一コリント10章13節を思い出し、他の者に話したところ、私たちはこの御言葉どおりに絶対に神様に助けていただけると信じ、みんなで祈りました」と語っています。

最終的に彼らは月着陸船で帰還を図ることになりました。残されたわずかな酸素と電気で地球の近くまで移動し、最後は電気を節約するために暖房を切って、極寒状態の中大気圏に突入し、事故が起こってから3日半の苦闘の末、彼らは奇跡的に生還したのです。その後、ラベル船長は様々なところに講演で呼ばれるようになりました。彼は穏やかに、しかし力強く語りました。「何事もあきらめてはいけません。神様を信じ、夢と勇気を持ち続けてください。祈りは必ず聞かれます。希望を失ってはなりません。」