2022年12月25日「神は世を愛された」加山献牧師

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3:16)

① 神は世を愛された

 ヨハネによる福音書には「この世」(コスモス)という言葉が何度も出てきます。「この世」とは神さまを知らない、神さまを認めようとせず、神さまに背を向ける世界を指しています。ところが、人をつくりまた愛される神様は、人を愛することをおやめにならずに、イエス・キリストをこの世界につかわして、キリストによって罪の赦しを得させようとしてくださったのです。

② 独り子を与えるほどに

 ある人はこのように言いました。「神さまはご自身を差し出すよりも、もっと辛い決断をされた、それが独り子を与えるほどに私たちを愛してくださったということなのだ。」

 どうして、この愛に答えずに生きていくことができるでしょうか。クリスマスという祝祭日は、このような神様の愛に応え、感謝をささげるために定められた日です。私たちはこの日に、神さまが私たちに示してくださった大きな愛に応える者でありたいと願います。

③ 信じる者が命を得るため

 その次に、何のために神さまはその独り子を与えたのか、ということに注目したいと思います。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためなのだ、と続いています。独り子を信じる者は一人も滅びないで、永遠の命を得ることができます。信じるとはどういうことでしょうか?キリスト教的に信じる、ということは受け取るという意味です。

 イエス・キリストは大きな犠牲を支払い、私たちを救いに招いてくださいました。このクリスマス、私たちに与えられている大きな贈り物に感謝し、信じる心を新たにしていきたいと思います。