マタイによる福音書２８章１８節～２０節
この大宣教命令に関してWho「だれが」、What「なにを」、WHY「なぜ」、When「いつ」、Where「どこで」、How「どのように」の質問に答える形で説明します。
1 Who「だれが」 大宣教命令はだれが与えたのか。大宣教命令はイエスが与えました。イエスは神のひとり子であり、天においても地においても、すべての権威が与えられている唯一無二の存在です。イエスの奇跡的な誕生、身代わりの死、それに新しい体を伴う復活は、神が人となって来られたことの確かな証拠でした。
2 What「なにを」 大宣教命令とは何か。大宣教命令は、「あらゆる国々で弟子をつくりなさい」というイエスからの命令です。「弟子」という言葉には「学ぶ者」という意味があり、「イエスに学び、従う人々を育てなさい」という命令だと理解できます。
3 WHY「なぜ」 現代に生きる私たちが、なぜ大宣教命令を真剣に受けとめる必要があるのでしょうか。
a) イエスが命じた命令だから
b) 人はキリストなしでは失われているから
c) 神に渇き、イエスを受け入れるように整えられている人たちがいるから
4 When「いつ」 大宣教命令はいつ成就されるのか。大宣教命令は神のご計画であって、いつ、どのような形で成就するのかは、全知全能の神だけがご存じです。けれども、神は人を愛し、ひとりとして滅びることを望んでいません。どの時代であっても、その世代のすべての人に福音を届けることは神の願いであると理解することができます。
5 Where「どこで」 大宣教命令の範囲は全世界です。範囲が広すぎると思うかもしれませんが、主イエスはこのことに関して、現実的な指針を弟子たちに与えられました。 「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」
a) エルサレム とは私たちの家庭、近隣、大学、職場などのことです。
b) ユダヤとサマリア全土 とは私たちの地域社会、都道府県、国のことです。
c) 地の果てとは自国を超えた全世界のことです。
6 How 「どのように」 大宣教命令はどのように成就されるのか。目標があっても計画と行動がなければ、それはただの夢です。目標に計画と行動が加わるのならば、夢は実現へと向かいます。テモテの手紙第二２章２節で、パウロは弟子のテモテに「多くの証人たちの前で私から聞いたことを、ほかの人にも教える力のある信頼できる人たちに委ねなさい」と教えました。