2022年4月17日「信じる者になりなさい」加山献牧師

ヨハネによる福音書20章24節~29節

 さて八日の後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも一緒にいた。戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」 (26節~27節)

 「信じるものになりなさい」と主イエスは言われました。いったいどのようなことを信じて生きていくことが期待されているのでしょうか。第一に、主イエスが死を破り、復活され、今も生きて働かれる救い主であると信じることです。第二に、この生きて働かれる救い主は、わたしたちを愛し、わたしたちを癒し、わたしたちと共に生きることを願っておられる方であることを信じ受け入れることが期待されています。

 「信じるものになりなさい」と主は言われました。この後、伝説によると、トマスはインドにまで伝道に行き、そこで殉教したと伝えられています。弟子たちの中で最も遠くの国まで伝道の旅に出かけて行ったのはトマスだと伝えられているのです。

 何がトマスを変えたのでしょうか。何がトマスをそこまで駆り立てたのでしょうか。それはやはり、復活のイエス・キリストとの出会いでした。“信じる者”に変えられた人の力がここにあるように思います。

 わたしたちも“信じる者”でありたいと願います。自分自身が十字架の愛によって愛されている者であることを、自分自身が復活の主にいつも伴われ、その暖かい御腕の中に守られている者であることを、信じる者でありたいと思います。