2022年2月13日「本当のことを言います」加山献牧師

出エジプト記20章16節

「隣人に関して偽証してはならない。」

 十戒の九番目の戒めは「隣人に関して、偽証してはならない」という教えです。この戒めは人の名誉を尊重するためのものでした。神様は第六戒「殺してはならない」で人の命を尊ぶことを教えられました。第七戒「姦淫してはならない」で家庭を守ることを教えられ、第八戒「盗んではならない」では人の財産を大切にするように神様は命じられました。これらは行いを通して隣人を愛する教えです。そしてこの九つ目の戒めで、神様は行いではなく、「言葉」を通して、人の名誉と人の命を守るように教えておられます。

1)神様は正義と真実を愛しておられる

 第一に、この戒めを通して示される神の御心は、「神さまは正義と真実を愛しておられる」ということです。それで私たちは、偽りを捨てて、真実な生き方をすることが求められています。もし、偽りの証言がまかり通るようになったら、この世は混乱し、不道徳がはびこる社会となってしまいます。さらには何が正義で何が悪かさえわからなくなります。この戒めを通して、神様は私たちに、真実を愛し、真実を生きるように教えておられます。

2)私たちの言葉には力がある

 第二に、この戒めは、私たちの言葉には力がある、ということを教えています。私たちは言葉によって人を建てあげることもできれば、その心を粉々にしてしまうこともできます。言葉によって誰かを落胆させてしまうこともあれば、慰めと励ましを与え、奮い立たせることもできます。私たちの言葉にはそのような力があります。十戒の九つ目の戒めは、私たちが語る言葉において常に慎重であるように促し、隣人を建てあげる言葉を語っていくことを教えています。