2021年10月24日「強いられた沈黙・ザカリア」今村まさゑ協力牧師

 イエスさまの誕生に先立ち、主イエスの道備えをしたバプテスマのヨハネの誕生の次第を、ルカは丁寧に今朝の箇所で記しています。

 祭司ザカリア(主は覚えておられるの意)と、妻エリサベト(神は全き方の意)。

「二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非の打ちどころがなかった。しかし、エリサベトは不妊の女だったので、子どもがなく、二人とも年をとっていた」のです。当時は、子供が授からないという事は、神の祝福が無いという事で、ザカリア夫婦にとって唯一の悲しみであったでしょう。

 さて、ザカリアは主の聖所に入って香をたくことになりましたが、そこに主の天使が現れ、香壇の右に立ったのです。ザカリアは、恐怖の念に襲われました。

「天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネ(神は恵み深いの意)と名付けなさい。」「その子は、あなたにとって喜びとなり多くの人もその誕生を喜ぶ。彼は主の御前に偉大な人になり、イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる・・・。」ところが、この喜ばしい知らせを、ザカリアは「何によって、わたしはそれを知ることができるでしょうか。わたしは老人ですし妻も年をとっています。」「天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。」民衆はザカリアを待っており、栄えある祝福の祈りをするはずでした。

 しかし、ザカリアはその務めを、不信仰のゆえに果たせませんでした。

「さて、月が満ちて、エリサベトは男の子を産んだ。」「八日目に、その子に割礼を施すために来た人々は、父の名を取ってザカリアと名付けようとした。」しかし、「父親は字を書く板を出させて「この子の名はヨハネ」と書いたので人々は皆驚いた。」

「すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を讃美し始めた。」のです。ザカリアは落度なくみ言葉に聴き、祭司としての務めを果たしてきました。しかし、神が愛なるお方であり、神の約束は完璧であり、「時が来れば(必ず)実現する神の言葉」を信じなかった」ゆえ、彼は口が利けなくなり、沈黙させられました。けれど、この沈黙こそが、神の恩恵だったのです。

「主はその聖なる神殿におられる。全地よ、御前に沈黙せよ。」(ハバクク2:20)

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