主は言われた。「お前は怒るが、それは正しいことか。」 (ヨナ書4章4節)
神さまが敵国の大都市ニネベを滅ぼさずに、逆に彼らを憐れみ救ったことに対して預言者ヨナは神さまに抗議し、怒りました。そのようなヨナに対して神さまは上記の言葉を語りかけられました。ここからいくつかのことを学ぶことができます。
① 「自分の怒り」は常に正しいとは限らない
ヨナは「自分は正しい」と確信して怒っていますが、神さまはその怒りの妥当性を静かに問い直されます。——感情は必ずしも事実と即していない、という教訓です。
「怒ることがあっても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで怒ったままでいてはいけません。」 (エフェソの信徒への手紙4章26節)
② 神さまの視点は人間の視点と違う
ヨナは「裁きこそ正義」だと思いましたが、神は「悔い改めに対する憐れみ」を選びました。ここに神さまの正義には「憐れみ」が含まれていることが示されています。
「わたしの思いは、あなたたちの思いと異なり、わたしの道は、あなたたちの道と異なると、主は言われる。天が地を高く超えているように、わたしの道はあなたたちの道を、わたしの思いはあなたたちの思いを高く超えている。」(イザヤ書55章8節~9節)
神さまは怒りに支配された者に対しても対話してくださる恵み深いお方です。叱責ではなく、対話という形で神さまはヨナに語りかけます。身勝手に怒る人間を見捨てず、導こうとされる神さまの忍耐を見ることができます。