2025年10月5日「神わが助けぞ」カレン・シャフナー名誉牧師

早良キリスト教会の皆さま、伝道開始35周年記念おめでとうございます。この35年の間、神様がこの教会の歩みを支えてくださったことを感謝いたします。詩編90編は、モーセの祈りとされる詩編です。彼はイスラエルの民と共に荒野を旅し、多くの苦難を経験しました。彼はこう告白します。

「山々が生まれる前から、大地が、人の世が、生み出される前から、世々とこしえに、あなたは神。」(詩編91:2)

一方で、3節にはこうあります。

「あなたは人を塵に返し、『人の子よ、帰れ』と言われます。」

この対比は、神の永遠性と私たち人間の有限性をはっきりと示しています。私たちの人生は70年、健やかでも80年(詩編90:10)と、限られた時間の中にあります。しかし、その短さ、儚さの中にあっても、私たちの人生は無意味ではありません。むしろ、「限られた時間」だからこそ、私たちは毎日を大切に、意味あるものとして生きるようにと、神は招いておられます。

詩編90編12節には、有名な言葉があります。

「生涯の日を正しく数えることを教えてください。知恵ある心を得るために。」

この「日を数える」とは、1日1日を神様を意識しながら生きることです。私たちの教会がこれからの年月も、ただ「続く」だけでなく、「実を結ぶ」教会であるためには、まさに知恵ある心が必要です。

詩編90編の16~17節にはこうあります。

「あなたの僕らが御業を仰ぎ、子らもあなたの威光を仰ぐことができますように。わたしたちの神、主の喜びがわたしたちの上にありますように。わたしたちの手の業を、わたしたちのために確かなものとし、わたしたちの手の業を、どうか確かなものとしてください。」

この35年間に多くの奉仕があり、多くの祈りがささげられました。それらすべては、主によって覚えられてきました。そして、これから先の歩みも、主の恵みによってつくられていくのです。私たちは今、過去を振り返りながら、未来を見つめています。これからも次の世代へと信仰をつなげていくことが求められます。