「主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。」 (フィリピ4:4)
使徒パウロがこの手紙を執筆した時、彼は福音宣教の業のために牢獄に捕らわれていました。しかしパウロの身を案じていたフィリピの教会の人々に“主のおいて常に喜びなさい”と語られています。目に見える状況は喜ばしいものではありませんでしたが、どのような状況にあっても主が共にいてくださるゆえに喜びなさい、とパウロは勧めています。
「あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます。」 (フィリピ4:5)
異教社会のなかでマイノリティのクリスチャンとして生きるフィリピの教会の人々に、主に従う者としての品性を獲得し、その生き方が周囲のすべての人々に証として知られるようにしなさい、と命じられています。
「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。」 (フィリピ4:6)
わたしたちの祈りには願いと感謝という要素が含まれています。しかしわたしたちの日々の祈りを顧みると、感謝が抜けて願いごとばかりになっていることがあるかもしれません。日々の必要に関しても“感謝を込めて”願いをささげていきましょう。
「そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。」(フィリピ4:7)
パウロは“そうすれば、すべての願いが叶いますよ“とは言いませんでした。しかし、どんなことでも神に打ち明け、祈りの内に心を明け渡していくなら、“人知を超える神の平和“が私たちの心を守るのです。