ルカによる福音書9章28~36節    今村 まさゑ 協力牧師

 9章の冒頭からの流れは、12人を呼び、悪霊に打ち勝ち病気をいやす力と権能を授け、

村々へ派遣された。多くの経験をして帰って来た弟子たちとベトサイダ(ガリラヤ湖の北)へ

退かれた。そこで5つのパンと2匹の魚で五千人もの人々に食べ物を与えられた。更に北の

フィリポ・カイザリアで「あなたたちはわたしを何者だと言うのか」と問われ、ペテロが

「神からのメシア、あなたは神の子です」と答えた。イエスはこの告白に満足され、

だれにも話さないように命じて「人の子は多くの苦しみを受け、排斥されて殺され、三日目に

復活する」ことを予告されました。そして、「わたしについて来たい者は、自分を捨て、

日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」と話されたのです。

 この話しをしてから8日ほどの後、ペテロ、ヨハネ、ヤコブを連れて更に北のヘルモン山に

祈るために登ったのです。この三人は、ヤイロの娘の癒しの時も(ルカ8:51)、ゲッセマネの

園での祈りの時も(マタイ26:37)同行を許された恵まれた弟子です。しかし彼らは又しても

睡魔に襲われるのですが、じっとこらえていた時に「栄光に輝くイエスとそばに立っている

モーセとエリヤが見え、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた」

のです。それは、十字架で全人類の罪の身代わりとして死ぬことです。モーセは400年間エジプトの

地で奴隷として苦役をなめたイスラエルの民を、エジプト脱出と40年にわたる旅を導き、

途中「十戒」を授かった最初の預言者であり、エリヤは分裂した北王国に遣わされ、偶像の

バアル信仰に対峙し450人の偽預言者に勝利した預言者で旧約聖書を代表する二人です。

ペトロが「わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです」と叫んだように、わたしたちも

この栄光に輝くイエス様が、わたしたちの罪を贖なってくださるために馬小屋にまでも下って

くださったことを感謝したいと思います。

 生きるときも、死ぬ時も、唯一の慰め主であり贖い主であるイエスは、永遠に変わることなく、

御霊なる神の導きのもとで日々、わたしたちに相まみえ、必ず助けてくださるお方です。

「これはわたしの子、選ばれた者、これに聞け」という声が雲の中から聞こえた。聴くだけではなく

従う者となりたいものです。