12. 3月 2019 · 2019年3月3日「逆境を乗り越えて」加山 献 牧師 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 宣教メッセージ

「逆境を乗り越えて」 加山 献 牧師

列王記下5章1~6節

 

時は紀元前840年頃です。イスラエルとアラムという国は互いに敵対し、緊張関係にありました。アラムにはナアマンという将軍がいました。非常に優れた軍人で、主君に重んじられ、気に入られていた人物でした。ナアマンは優れた勇士でしたが、大きな悩みがありました。彼は重い皮膚病を患っていたのです。

そのナアマンの家に、イスラエルから捕虜として連れてこられ、ナアマンの妻の召使いとされていた少女がいました。その彼女が女主人に語ったのです。「御主人様がサマリアの預言者のところにおいでになれば、その重い皮膚病をいやしてもらえるでしょうに。」 (3節)

この少女から3つのことを考えていきたいと思います。第一に、この女の子は「それでも神を信じていた」ということです。彼女は家族から引き離され、故郷から遠く離れた、遠い外国に連れてこられていました。彼女の家族はどうなったのでしょうか。最悪のシナリオを想定するのであれば、略奪にさらされ、もうすでに亡くなっていたかもしれません。それでも彼女はイスラエルに神の預言者がおり、そして、この神は祈りに答えてくださる神であることを信じていました。問題がない時に神を信じることはできるかもしれません。すべてのことがうまくいっている時に神様に感謝することはできるかもしれません。しかしこの少女は深い絶望の中で、敗北のただ中で、逆境を乗り越えて「それでも神を信じる」という信仰を持ったのです。

第二に、この少女は「置かれた場所で忠実に仕えた」ということです。彼女は捕虜としてナアマンの家に連れてこられ、その伴侶に仕えました。この少女の皮膚病に対するアドバイスを、女主人は心に留め、すぐにナアマンに伝えたようです。ナアマンもすぐにそのアドバイスを聞き入れ、王に進言しています。少なくとも「この子の言うことなら信頼できる」と判断してもらえるほど忠実な生活を送っていたからだと思います。この少女は不本意ながらこの場所に置かれたけれども、置かれた場所で忠実に仕えたのです。

第三に、この少女は「敵を愛する愛」を実践しました。注目したいことは、この少女が「ナアマン将軍が癒されることを願った」ということです。彼女は、自分の国を脅かし、自分の人生を乱してしまった敵国の将軍の癒しを願ったのです。イエス様は「あなたの敵を愛しなさい」と教えられました。また、十字架の上で「父よ、彼らをお赦しください」と叫ばれました。この少女はこの新約の教えを先取ったと言っても良いかもしれません。そして、彼女の愛が、癒しの奇跡を呼び起こしたのです。私たちの逆境も乗り越えるためにあります。聖書の中にも、また聖書の神を信じ歩んだ歴史上の人々の中にもその証がたくさんあることを、私たちは知っています。

 


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