03. 1月 2019 · 2018年12月23日「ひとりじゃないよ」加山献牧師 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 宣教メッセージ

「ひとりじゃないよ」 加山献牧師

マタイによる福音書1章18節~25節

 

この聖書箇所に登場するヨセフという人物は、人生における晴天の霹靂と呼べるような出来事を経験しました。なんと彼は、婚約中のフィアンセが妊娠したという知らせを聞くのです。当時のユダヤの文化では、一組の男女の婚約が成立すると「キドゥシン」と呼ばれる儀式が執り行われました。これは二人を聖別する、取り分けるという意味があったそうです。その後、二人は一年間別々に暮らします。この一年間は結婚の準備期間として用いられました。ところがこの大切な時期に、ヨセフは「マリアが妊娠した」という知らせを聞くのです。

「夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうとした。」(19節)とあります。しかしながら、彼は依然として混乱と孤独の中にあったことでしょう。大きな悩みを抱えながら眠りについた夜に、天使が夢に現れて「恐れるな」と語ったのです。彼女をそのまま妻として迎えなさいと告げられ、マリアは神の霊によって子を宿したのであり、これは前々から旧約聖書に預言されていたことが起こっているのだと諭されるのです。つまり、ヨセフの身の回りに起こっているすべての出来事は「すべて神がなさっていること」なのだ、というのです。

この一連の出来事から私たちは何を知ることができるでしょうか。第一に、神はすべての出来事の上に確かな計画を持っておられるということです。私たちの目には「混乱」と映る出来事の背後にも、神がおられます。神こそが私たちの人生の上に主権を持っておられる方であり、私たちの人生に起こるすべての出来事に責任を持ってくださる方なのです。

このストーリーから教えられる二番目の点は、神は命を造られる方である、ということです。「あなた」という存在の根本的な作者は神なのです。あなたが生まれてくる前から、神はあなたのことを思い描き、微笑んでおられました。今、あなたが息をしているのは、偶然の出来事ではありません。今日、「あなた」という存在があるのは、神があなたをお造りになられたからです。神がお造りになられたすべてのものには意味があります。ですから「あなた」は神にとってこの上もなく意味のある存在なのです。この命を造られる神が、マリアの胎内に救い主を宿してくださったのです。

第三に、神は人と共におられることを示すために、人となって世界に生まれてきてくださいました。神はいつも、どんな時でもあなたと共におられます。そのことを思い起こさせるために、実際に人として生まれてきてくださったのです。神は私たちを決してお見捨てになりません。神は私たちの孤独を理解し、私たちと共にその痛みを経験してくださるのです。23節には「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる」とあります。かつて、イザヤという預言者によって語られた言葉でした。インマヌエルとはキリストのもうひとつの称号です。その意味は「神は私たちとともにおられる」とういうことなのです。 (12月23日)

 


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