21. 12月 2018 · 2018年11月25日「わたしはあなたを見捨てない」加山献牧師 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 宣教メッセージ

「わたしはあなたを見捨てない」 加山献牧師

創世記27章41~45節、28章10~16節

 

ヤコブは実の兄から命を狙われるほど危険な状態に陥り、叔父の住むハランを目指し、荒れ野を旅しはじめました。私たちはヤコブの家族を見る時に、神が特別な目的のために選ばれたはずの家族が、バラバラになっている現実を見ます。

聖書の中に登場する人々は皆、決して完全無欠ではありませんでした。誰もが私たちと同じように失敗し、私たちと同じように悩み苦しむ人間でした。ですから、神が聖書の中でどのように人々を励まされたのかを知ることは、今日、神が私たちをどのようにして励ましてくださるのかを知ることにつながります。この聖書箇所では、神は如何にヤコブに出会い、励ましを与えてくださったのでしょうか。

ヤコブが神と出会った場所は荒れ野の中でした。日の暮れた、辺りには何もない、真っ暗な荒れ野の中で、まったくの孤独を感じるような場所で神はヤコブに現れてくださいました。

私たちも人生の荒れ野を通ることがあり、静かな孤独を感じる時があります。しかし、荒れ野の中でこそ、神が語りかけてくださいます。私たちの人生のどんなに厳しい荒れ野も、孤独も、神は祝福の場所に変えてくださるのです。

この夜、神ご自身がヤコブの夢の中に立ち、声をかけてくださいました。「見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」(15節)家族の関係が捻じれ、実の兄に命を狙われ、父を騙すようなことをして家を出てきてしまったヤコブは「もう故郷には帰れないかもしれない」と感じていたことでしょう。しかし、彼は「わたしはあなたと共にいる」「あなたをこの土地に必ず連れ帰る」「わたしはあなたを見捨てない」と約束してくださる方に出会えました。

そして、ヤコブは眠りから覚めて言いました、「まことに主がこの場所におられるのに、わたしは知らなかった。」 今まで父イサクから唯一の神とその祝福の約束について聞かされてきたかもしれません。頭では、知識では、なんとなく神がおられることを知っていたかもしれません。けれどもヤコブはこの時初めて、いつも共に歩んでくださっていた、そして今も共に歩み続けてくださっている神を「体験」しました。

私たちの信仰は、頭で理解する事柄だけでなく、神と出会うという「信仰的体験」を要求します。それぞれがどのような信仰理解を持つかはとても重要です。しかし、「わたしは神に愛されている」「神はわたしと共におられる」「神はわたしを見捨ててはおられない」という「信仰的体験」も人生を生きる上で重要です。

信仰がよりリアルに研ぎ澄まされる、そのような体験ができる場所は一体どこなのでしょうか。人生の荒れ野の中でも、孤独の中でも、神は私たちに出会ってくださるというのです。だから私たちは人生のどのような道も恐れずに歩んでいきたいと思います。

(11月25日)


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