10. 8月 2018 · 2018年7月29日「○○よ、キリストに忠実であれ」加山献 牧師 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 宣教メッセージ

『○○よ、キリストに忠実であれ』加山 献 牧師

ヨハネの黙示録2章8節~11節

西南学院の創立者である、C・K・ドージャー先生の遺訓である「西南よ、キリストに忠実なれ」(Seinan, Be True to Christ)という言葉の背景には、ヨハネの黙示録2章8節~11節の聖書箇所が念頭に置かれていたと思われます。これはスミルナの教会にあてられたメッセージです。スミルナは現在のトルコのイズミールという街にあたります。当時、トルコはアジア州と呼ばれていたわけですが、スミルナは「アジアの栄え、アジアの美、アジアの冠」と称されるほど美しい街でした。商業で栄えた港町で、没薬の産地でした。スミルナはこの没薬をローマや、エジプト、アラビアに輸出し、大きな富を得ていたのです。

この街にある教会に次のように語られています。「わたしはあなたの苦難や貧しさを知っている。」(9節) この世の富が満ち溢れ、栄華を極めた豊かな街にありながら、この教会の人々は貧しく、苦難の中にあったというのです。彼らが貧しかったことについて、二つの原因が想定されています。第一に、この教会の人々はほとんど下層階級の人々だったということです。第二に、教会に敵対する人々がキリスト教徒の家を襲って、何もかも奪っていってしまうということが度々あったのです。

私たちの経験する悲しみや苦難を、神様は知っておられます。知っているという言葉の意味は、ただ知識的に知っておられるということではありません。神様は私たちと同じ痛みを経験し、共に苦しんでおられるという意味です。イエス様が一度死なれたのは、私たちの罪を背負うためであり、私たちの痛みを知るためでもありました。

貧しさと訳されている「プトーカイア」という言葉は、文字通り何ももっていない貧しさを表しています。彼らは何一つ持っていなかったかもしれません。けれどもキリストを持っていました。彼らを救う、救い主を持っていました。9節後半に「だが、本当はあなたは豊かなのだ」とあります。英語のBasic English Translationという翻訳は“But you have true wealth”「しかし、あなたは本当の豊かさを持っている」と訳しています。彼らは何も持っていないようでも、全てを持っていました。なぜならキリストこそが、私たちの命の根源であり、命の目的であり、命の行き先だからです。この世のものは全て過ぎ去ります。けれども、私たちは永遠の命(=キリスト)という目的のために生きるのです。             (7月29日)


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