2024年1月14日「赦しの宣言を聴く日」加山献牧師

 「この日にあなたたちを清めるために贖いの儀式が行われ、あなたたちのすべての罪責が主の御前に清められるからである。」 (レビ記16章30節)

 

1) 大贖罪日は、赦しの宣言を聴く日だった

大贖罪日はユダヤの人々にとって、年に一度「赦しの宣言を聴く日」です。ある心理学者は「人は誰でも大なり小なり、その人生に後悔や罪悪感を抱えている、時にそれは人生を台無しにしてしまう」と言います。私たちも人生の折々に赦しの宣言を受けることが必要です。教会の使命も人々に罪の赦しを宣言することにあります。

 

2) 大贖罪日は、祈りと断食と清めの日だった

この日、民衆は仕事を休み、食を断ち、祈ることに専念しました。旧約聖書の時代、人々は罪というものを重く受け止めていました。この日は一年を振り返り、自分が知らないうちに犯してしまった罪も含めて、悔い改めの祈りをささげる日でした。一方、祭司は断食と共に、礼拝の場である幕屋を念入りに掃除して清めました。贖いのささげものを準備しました。

 

3) 大贖罪日は、贖いの日だった

この日、人々の罪を贖う(覆う)ために動物の犠牲が特別にささげられました。人々の罪の赦しの土台は流された血にあったのです。そしてこれらの動物の犠牲はやがてくるキリストの十字架の犠牲を指し示していました。

 

 「キリストがそうなさったのは、大祭司が年ごとに自分のものでない血を携えて聖所に入るように、度々御自身をお献げになるためではありません。・・・世の終わりにただ一度、御自身をいけにえとして献げて罪を取り去るために、現れてくださいました。」 (ヘブライ人への手紙9章25節~26節)