30. 5月 2018 · 2018年5月13日 「もう泣かなくてもいい」 加山 献 牧師 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 宣教メッセージ

『もう泣かなくてもいい』 ルカによる福音書7章11~17節

加山 献 牧師

聖書には母親にまつわる物語がたくさんあります。そのひとつである「ナインのやもめ」として知られている母親のストーリーに注目してみたいと思います。

主イエスと弟子たちは旅の途中「ナイン」という町に訪れました。そこで主イエスはある葬儀の列と出会われました。「イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一人息子が死んで、棺が担ぎ出されるところだった。その母親はやもめであって、町の人が大勢そばに付き添っていた。」(12節)この母親は連れ添ってきた伴侶に先立たれ、そして今度は彼女の生きる支えであったであろう、ひとり息子もなくしてしまったというのです。

13節で、主イエスはこの母親をみて憐れに思ったとあります。この憐れに思ったというのはただかわいそうに思った、ということとは違います。はらわたがちぎれそうになるほどの痛みを、胸がはちきれそうな痛みをからだの内側から覚えていたということです。そして、この母親に言われたのです。「もう泣かなくともよい」。なぜ主イエスは絶望の中にある女性に「もう泣かなくともよい」と語ることができたのでしょうか。それはイエス様ご自身が、この悲しみに終焉をもたらす方であったからです。

15節では、主イエスは息子をその母親にお返しになりました。愛する家族や友人を先に天に送ることは、私たちにとって本当に辛いことです。しかし、主イエスはいつの日か、愛する人たちとの再会を備えてくださる方であることを、私たちは思い起こしたいです。

愛する人を天に送ったものの悲しみに寄り添ってくださる方がいます。そしてイエス様は必ず愛する人を返してくださいます。その希望に基づいて、イエス様は今日も私たちに宣言されます。「もう泣かなくてもいい。」私たちの新しい一週間の歩みがこの希望に基づいたものでありますように。 (5月13日)


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