2021年1月24日「鷲の翼に乗せて」加山献牧師

「鷲の翼に乗せて」加山献牧師

出エジプト記19章1節~9節

「あなたたちは見た。わたしがエジプト人にしたこと。また、あなたたちを鷲の翼に乗せて、わたしのもとに連れて来たことを。」(出エジプト記19章4節)

聖書の中で「鷲」は「獅子」と並んで力強さを象徴する生き物です。ライオンがジャングルの王者であれば、鷲は大空の覇者です。鷲をテーマに、みことばを想い巡らしてみたいと思います。

第一に、鷲は他のどの鳥よりも「最も高いところから地上を見おろす存在」です。鷲は他のどの鳥よりも高い地点を飛ぶのです。それに比較すると、私たち人間は、どれほど近視眼的に生きているものでしょうか。いつも目の前のことに心を騒がせ、振り回され、右往左往してしまいがちです。

もしも、もっと広い視野で人生を見つめ、神様の御心を想うことができたなら、もっと広い視点で世界を見つめ、そして自分自身をも見つめなおすことができたなら、「永遠」という時のスパンから自分の人生を見つめなおすことができるなら、私たちの人生に対する見かたは必ず変えられていきます。

さらに鷲は「自分の力で羽ばたくのではなく、風の力で舞い上がる」という性質を持っています。地表の空気が暖められて上昇したり、斜面をのぼる気流を「上昇気流」といいます。その風にのって、鷲は翼を大きく広げて、羽ばたかずに旋回しながら高度をあげていきます。ある程度の高度まで上昇すると、翼を広げたまま羽ばたかずに、重力を利用してグライダーのように飛んでいくそうです。

つまり鷲は、風の流れを読み取り、風に身を委ねているのです。自分の力ではなく、風の力を利用して飛んでいます。それにひきかえ、私たち人間はいかに自分の力で生きようとしてしまっているでしょうか。自分の力で頑張ってみても、どうにもならない時、尚も自分自身の力を絞り出し、燃え尽きてしまうような時もあります。

風が起こるのをじっと待ち、ひとたび風が吹くならば、翼を広げ、その力に身を委ねるように、しなやかに、自由に、生きていく事を学んでいきたいと思います。風が吹くまでは休んでもいいのです。私たちは自分の力だけで頑張って生きていく必要はありません。それが鷲の翼に乗せられたものの信仰です。

自分の力で生きていこうとするなら「若者も倦み、疲れ、勇士もつまずき倒れる」だろう、と預言者イザヤは語りました。(イザヤ書40章30節)

「しかし主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」(イザヤ書40章31節)

 

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