2020年7月19日「キレネ人シモン」今村まさゑ協力牧師

今朝の箇所は、イエスさまが十字架に磔にされるゴルゴダと呼ばれる丘まで、十字架を背負って歩まれる道で、力尽きた主に代わって十字架を無理に担がされた男の出来事です。

イエスさまは十字架に架けられる前夜、一日中忙しく、その夜、弟子たちとの最後の晩餐をもたれましたが、食事の後、ゲッセマネと呼ばれるオリーブの園で、血のような汗を滴らせて祈り終えられたとき、弟子の一人であるユダの裏切りによって捕らえられ、大祭司カイアファの所へ連行され、夜通し、不当な裁判が行われたのです。

「さて、祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にしようとしてイエスにとって不利な偽証を求めた。・・・そして、イエスの顔に唾を吐きかけ、こぶしで殴り、ある者は平手で打ちながら『メシア、お前を殴ったのはだれか。言い当ててみろ』と言った。」(マタイ26:57~)「夜が明けると、イエスを縛って引いて行き、総督ピラトに渡した。」(27:1~)長々とヘロデ王やローマの総督ポンテオ・ピラトの尋問は続きました。

「ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバを釈放した。そして、イエスを鞭打ってから十字架に付けるために引き渡した。兵士たちは、官邸、総督官邸の中に、イエスを引いて行き部隊の全員を呼び集めた。そして、イエスに紫の服を着せ茨の冠を編んでかぶらせ、『ユダヤ人の王、万歳』と言って敬礼し始めた。また何度も、葦の棒で頭をたたき唾を吐きかけ、ひざまずいて拝んだりした。このようにイエスを侮辱したあげく、紫の服を脱がせて元の服を着せた。そして、十字架につけるために外へ引き出した。」(マルコ15:15~21)

キレネ人シモンは春の収穫を終え、エルサレムに巡礼者としてやって来たのでしょうか。異様な人だかり、何があるのか・・・三人の犯罪者の処刑が行われるらしい。たまたま、そこを通りかかっただけのシモンに、突然、兵士の槍が彼の肩に触れたのです。・・・

手と足に釘打たれ、頭蓋骨と呼ばれる丘に磔にされたイエスさまと犯罪人の三本の十字架。丘にまで登ってきた民衆は、容赦なく、イエスを罵倒し、口ぐちに嘲笑っていった。

「他人を救ったのだ。もし神からのメシアで選ばれた者なら、自分を救うがよい。」

「お前がユダヤ人の王なら、そこから飛び降りてみろ。」(ルカ23:35、36)

そのとき、イエスは言われた。

「父よ、彼らを赦してください。自分が何をしているか知らないのです。」(ルカ23:34)シモンは耳を疑ったことでしょう。自分を殺す人々のために執り成しの祈りを捧げるとは・・どうして・・なぜ・・不思議にしずかにとてつもない愛が、心に染みたことでしょう。

その後、キレネ人シモンの家族は主イエスを信じる一家となったことがわかるのです。

シモン自身は、使徒言行録2:9、13:1(初代教会の大きな働き人に)

息子二人は、マルコ15:21(アレクサンドロとルフォスとの父シモンというキレネ人)

シモンの妻は、ローマの信徒への手紙16:13(パウロが信仰の母と呼んでいる)

兄弟姉妹!私たちも、今一度シモンのように、十字架を背負って、背負い直してみましょう。シモンは、最初はイエスさまが負うべき十字架を代わって背負った不運な者と思っていました、

しかし、本当は、自分が負うべき十字架の死を、主イエスさまが身代わりとなって十字架に架って死んでくださったのだ・・・と分かったのです。                  (7月19日)

 

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