2020年5月17日「神は真実な方です」今村まさゑ協力牧師

「神は真実な方です」今村まさゑ協力牧師

第一コリントの信徒への手紙10章13節

人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂、まさかだそうです。昨年、水泳のオリンピック選手の池江璃香子さんが、突然、「白血病」と発表されたことはご本人はもとより大きな衝撃でしたね。その池江さんが、自分を支えている言葉として、友人から贈られた今朝の聖書のみ言葉を記しておられました。「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」また最近のテレビで、YOSHIKI(X JAPAN)さんも、同じみ言葉を語っていました。

そこで、今朝は、その聖書の背景(文脈)を見ていきたいと思います。10章1節でパウロは、『兄弟たち、次のことはぜひ知っておいてほしい。』と、イスラエルの歴史を振り返らせます。彼らの先祖イスラエルが奴隷であったエジプトから脱出し、約束の地に入るまでの40年間、どれ程、神の真実を味わったか。モーセを民の指導者として立てられた神は、壮年男子だけでも60万人に及ぶ人々(出12:37)を救出されたのです。しかし、エジプトは労働力を惜しんで引き戻すために軍隊に追撃させ、イスラエルの人々が絶対絶命となった時、前方の紅海を二つに割けられたのです。

『主は夜もすがら激しい東風をもって海を押し返されたので、海は乾いた地に変わり、イスラエルの人々は海の中を進んで行き、水は彼らの左右に壁のようになった。』と記されています。(出14:1~)困難な大移動の中、神は、昼は雲の柱、夜は火の柱をもって恵み養って下さいました。また、食べ物も飲み物も無いアラビアの荒野で、何と神は「マナ」と呼ばれるパンを毎朝、天より降らせ、夜はうずらを飛ばせて肉を与え、岩を裂いて飲み水を与えてくださいました。モーセがシナイ山で「十戒」を賜っている時に、彼らはモーセの帰りが遅いと「金の子牛の像」をつくり拝み始めたのです。彼らの罪は「むさぼり」「偶像礼拝」「姦淫」「不品行」「つぶやき」でした。試練を経験しない人はいません。「あなたがたを襲った試練で」とありますが、この「襲った」という言葉は「不意に、急に」という意味です。まさにこの度のコロナも、不意に・急に訪れました。

ここで示される「逃れの道」は、トマス・ア・ケンピス著の「キリストにならいて」では「打ち克つ道」と訳されています。すなわち、「逃れの道」とは、試練に耐えるのに必要な道、必要な力を得る道であると理解できるのです。『神は、真実な方です。』「真実」とは、うそ偽りがないことです。「神の真実」とは、「約束されたことを忠実に守る」ということであり、「神の約束」とは、「私たちを愛し抜く」と言う事です。(フィリピ人への手紙2:6~8)(第一ペテロの手紙4:19)でも明らかです。

神が備えておられる「逃れの道」とは、イエス・キリストであるということが明白です。唯一の生けるまことの神ご自身の真実にこそ、すべてのキリスト者が立つべき確信の基盤があります。『わたしたちが誠実でなくても、キリストは常に真実であられる。キリストは御自身を、否むことができないからである。』(第二テモテの手紙 2:13)

 

 

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