2020年5月10日「海の歌をうたおう」加山献牧師

「海の歌をうたおう」加山献牧師

出エジプト記15章1節~18節

「主はわたしの力、わたしの歌、主はわたしの救いとなってくださった。この方こそわたしの神。わたしは彼をたたえる。わたしの父の神、わたしは彼をあがめる。」(出エジプト記15章2節、新共同訳)

モーセに率いられたイスラエルの民が、エジプトを脱出して、新しい出発をしました。ところが、心変わりしたエジプト王ファラオが、再びイスラエルを捕らえ、奴隷とするために、当時世界最強の軍隊を率い、民を追いかけてきたのです。ファラオは、まだ夜が明ける前にイスラエルに追いつきました。

イスラエルの人々の行く手には海が広がり、背後からはエジプトの軍隊が迫っていました。イスラエルの民は、この絶体絶命の状況の中から、驚くべき方法で救い出されたのです。なんと行く手を阻んでいた海が真二つに割れ、民は乾いた地を渡っていくことができた、というのです。夜が明け、向こう岸に辿り着いた彼らは、もはや敵を見ませんでした。かつて彼らを、不自由の中に閉じ込め、恐れによって縛っていた敵は、もう彼らの目の前からいなくなっていたのです。

朝の光の中で、彼らの唇に賛美の歌が湧き上りました。それが出エジプト記15章に記録されている「海の歌」です。聖書には数多くの賛美の歌(実際に礼拝などで使用されたであろう歌)が記録されていますが、この「海の歌」はその最古の記録です。

「海の歌」の特徴は、(1)「救われた喜びと感謝こそが、民を賛美に導いた最大の原動力であった」ということ、そして(2)「最初から最後まで、神が主語、神が主役である」ということです。これは、神がどのような方なのか、神がどのような救いの御業を成し遂げてくださったのかを世界に告げる賛美なのです。

コロナ以前とコロナ以後、何もかもが変わるだろうといわれています。経済、教育のシステム、医療の在り方、国際情勢、人と人の関わり方なども、以前とは違ったものになっていくことでしょう。

私は教会の賛美も以前とは違ったものになると思っています。荒れ狂う海を潜り抜けたイスラエルの民のように、私たちはこの苦しみと問題から、必ず救い出され、解放される時が来ます。その時、私たちは、以前よりももっと大きな感謝を込めて、神さまを賛美し、以前よりももっと大きな喜びを伴って、神の御前に立ちます。早良教会の皆さん、私たちは必ずもう一度この礼拝堂に集まり、私たちの「海の歌」を神さまにお捧げしましょう。その日を心から待ち望みます。

 

 

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