2019年10月13日「小さな命を守りたい」加山献牧師

「小さな命を守りたい」加山献牧師

出エジプト記1章15節~2章10節

出エジプト記から、モーセの誕生の影で活躍した五人の女性たちに注目してみたいと思います。過酷な労働環境の中でも人口増加し続けたヘブライ人に対して、エジプト王ファラオはヘブライ人シフラとプアを呼び、恐ろしい命令をくだしました。

 

【シフラとプア】

シフラとプアは今でいう師長さんのような助産師のまとめ役であったと考えられます。男の子が生まれたならば、その場で殺すように命令が下りましたが、二人はファラオに従わず、命がけで密かに赤ちゃんを生かしておきました。彼女たちの真っ直ぐな信仰と勇気ある決断が、やがてイスラエル民族の出エジプトという歴史的事件につながりました。

 

【ヨケベデ】

エジプト王は「生まれた男の子は、一人残らずナイル川にほうり込め」と恐ろしい命令をだします。この頃、やがてヘブライ人をエジプトから約束の地へ導き上っていく英雄、モーセが生まれます。母親のヨケベドは、神がお造りになった命の美しさ、命の尊さを見て、モーセを見殺しにすることができませんでした。知恵を絞り、パピルスの籠を編んでアスファルトで防水し、そこにモーセを入れてナイル川の葦の茂みにおきました。神様にこの赤ちゃんの命を委ねたのです。

 

【ミリアムとファラオの娘】

ミリアムはナイル川に流された赤ちゃんの無事を見届けるために立ちました。そこに水浴びにやってきたファラオの娘である王女が、モーセを入っている籠を見つけます。父親の命令に背くことを知りながら、ヘブライ人の赤ちゃんの命を救って養子にする決断をしました。モーセが生き延びるためには、この5人の女性たちの存在が必要でした。彼女たちのうち、一人でも欠けていたら、モーセの小さな命が生きる道は閉ざされていたはずです。

 

現代社会は育児放棄、虐待、中絶などの問題を抱え、小さな命が軽んじられている社会といえるかもしれません。教会はこの5人の女性たちのように、小さな命を守るために祈り、行動するものでありたいと思います。

 

 

 

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