2019年10月6日「あなたの敵を愛しなさい」加山献牧師

「あなたの敵を愛しなさい」加山献牧師

マタイによる福音書5章38節~48節

 

「あなたの敵を愛しなさい。」イエス・キリストが語られた最も重要な教えのひとつです。イエスさまは「それがあなたがたにはできるはずだ」とわたしたちを励ましてくださっています。

1.自分自身がどのような存在かを深く知る

他者を愛するために必要な最初のステップは、自分自身を深く知ることです。聖書は、私たち人間が神の愛をよって造られたことを告げています。また、イエス・キリストの十字架を通して、わたしたちは自分が、どれほど神にとって大切で、かけがえのない存在であるかを知ることができます。日ごとに神の無尽蔵の愛を受け取り続けていただきたいと思います。愛されている人ほど深く愛することができます。あなたは天地を造られた神に愛されています。だからあなたは愛することができる人なのです。

2.「なぜ」敵を愛さなければならないか

故マーティン・ルーサー・キング牧師は「闇によって闇を消し去ることはできない。光だけが闇を追い払うことができる。憎しみによって憎しみを消し去ることはできない。愛だけが、それをできるのである。」と語りました。キング牧師は非暴力を貫き、愛によって憎しみを克服しました。私たちひとりひとりも、愛によって世の敵意を取り除く和解の務めに召されています。

また「赦せない、愛せない」という想いは、私たちを「本当の自分」から遠ざけます。なぜなら、私たちは愛し愛される存在として造られたからです。他者を嫌い、憎み、傷つける「わたし」は「本当のわたし」ではありません。他者を心からいたわり、慰め、励ます。そのような優しいわたしが「本当のわたし」なのです。「本当の自分」を取り戻すために、私たちは敵をも愛する愛を求め、日々祈りましょう。

3.不完全ながら、「完全」を目指して成長するものとして

しかしながら、わたしたちは自分の力で人を愛することはできません。わたしたちは自分の中に完全な愛が備わっていないことを知っています。しかし神は、わたしたちの心に、すべての人を愛したいという願いを備えてくださるのです。

48節には「あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」とあります。ここで使われている「完全」(テレイオス)という言葉は「成人した、円熟した、成熟した」という意味も持っています。信仰の高みを目指し、この地上の最後の日まで、御国につく朝まで、愛することにおいて成長し続けるものでありたいと思います。

 

 

 

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